抜かない・削らない
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元からある歯を大切に～抜かず削らない低侵襲治療の実施～
うちだ歯科では、元から生えている歯をいかに残すかという保存治療を重要視しています。なるべく歯を傷つけない治療を低侵襲治療（ミニマルインターベンション）といいますが、これを基本方針としているのです。歯は一度削ったり抜いたりしてしまうと、二度と生えてくることはありません。また天然歯と同じレベルの人工物は開発されていませんので、できる限り天然歯を残すようにしています。低侵襲治療については、具体的なご説明を以下に示します。
削らないためにできる６つの歯科治療法
治療としてもっとも理想とされるのは、虫歯部分も虫歯以外の部分も削らずに行うことですが、まったく削らないというのは現代医学では非常に困難です。ただ、なるべく削らずに治療する方法はあります。当院での６つの取り組みをご紹介しましょう。
① 拡大鏡による精密治療
拡大鏡を用いることで、視野を肉眼の数倍にまで拡大します。それにより精密な治療が可能となり、削り過ぎを防ぐだけではなく、虫歯や歯周病の早期発見や早期治療を行い、軽度な状態のうちに完治させます。保険診療・自費診療を問わず拡大鏡は使用致します。
② 3Mix-MP法®
３種類の抗生物質や抗菌剤を配合したものを患部に詰め、虫歯菌を殺菌し、虫歯を治療していく方法です。感染した組織を全て削るのではないため、部分的に残すことができます。
③ ドックスベストセメント
これはミネラルの作用によって虫歯組織を殺菌するという治療方法です。アメリカではよく行われている方法であり、虫歯組織を削ることなく不活性化できるという利点があります。
④ 虫歯検知液の使用
う蝕検知液という虫歯組織を赤く染めてわかりやすくする液体を塗布することで、虫歯部分と健康な組織とをきちんと区別します。これにより健康な組織を一切削らずに治療することができます。
⑤ エキス化を用いた虫歯組織の除去
耳かきにも似たエキスカという専用器具を用いることで、虫歯組織のみを取り除きます。タービンである程度削った後は、このエキスカを用い、精密な虫歯組織除去を行っていきます。
⑥ 予防歯科の推奨
最初から虫歯や歯周病に罹患しなければ、削る必要も抜く必要もありません。そこで当院では歯科検診や歯のクリーニングによる予防歯科を推奨しております。これが究極的には最良の予防治療ということになります。
拡大視野で治療することの利点に関する動画解説
歯を抜かないためにできる４つの歯科治療法
歯を抜いたり歯が抜けたりした後には、入れ歯やインプラントなどの方法で咬み合わせを復活させるというのが一般的です。しかしこれらは人工物であり、元から生えていた天然歯には及びません。そのため歯を抜くのをできる限り避けるのが重要となります。当院で実施しているのは、以下の４つの方法です。
① 自家歯牙移植による歯の再利用
お口に親知らずなどの歯が残っていれば、その歯をリサイクルすることで咬み合わせを復活させるという治療方法があります。当院では歯の抜けた跡をどう補うかという場合、まずは自家歯牙移植ができないかどうかを確認致します。もし可能であれば、あくまで患者様ご自身の歯を利用して咬み合わせを戻すことができます。
② 拡大鏡を使用する精密根管治療
重度にまで進行した虫歯の治療においては、歯の神経の通っていた管である根管を滅菌処理しなければなりません。しかし根管は暗く細く曲がりくねっているため、肉眼では十分に把握できないのです。そこで当院では拡大鏡を用いて根管をきちんと観察し、高精度な滅菌を実現して、虫歯の再発リスクを抑えます。こうして将来の抜歯リスクも低減しているのです。
③ 歯根端切除術・再植術にも対応
歯根端切除術というのは歯ぐきを切開し、歯の根元の虫歯などを切り取った上で歯ぐきを縫い合わせる方法です。また再植術というのは一度歯を抜いて感染部分を除去し、元通りに植え直すという方法です。これらはあまりメジャーな方法ではありませんが、天然歯を残すために、当院では１つの方法として検討致します。
④ 歯周病の徹底的な治療
歯を抜かなければならない原因としてもっとも大きいのは、虫歯ではなく歯周病です。当院ではこの歯周病の治療を重視しており、様々な高度な歯周病治療法に対応しております。他院で抜歯しかないという診断を受けた場合でも、まだ希望は残されています。（詳しくは歯周病ページをご覧ください）
西葛西・清新町で天然歯を保存する治療を受けたいという方へ
このようにうちだ歯科では歯を極力削らずに残す低侵襲な保存治療を実施しております。歯をなるべく削ったり抜いたりしたくないという方は、ぜひ一度当院にお越しください。具体的なお口の状態を診察し、いろいろな方法をご提案致します。
